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2009年5月 1日 (金)

冨田起草委員長のNPT講座 第2回

原水爆禁止日本協議会(日本原水協)の機関紙『原水協通信』にQ&A形式のコラムの連載を行うことになりました。せっかくですので、このブログにも転載することにします。

Q.オバマ大統領といえば、4月5日にチェコのプラハで、「核兵器のない世界」への新構想を明らかにしましたね。

A.そうですね。オバマ大統領は、「米国は、核兵器国として、そして核兵器を使ったことがある唯一の核兵器国として、行動する道義的責任がある」とアメリカの責任を明確に認め、そのうえで「今日、私は核兵器のない世界の平和と安全保障を追求するという米国の約束を、明確に、かつ確信をもって表明する」として、「核兵器のない世界」の実現にむけ「指導的役割を果たす」ことを明言しました。

 アメリカの現職大統領の口から、しかも公式の発言として、こんな言葉が飛び出すとはと正直驚いた人も多かったのではないでしょうか?アメリカ政府はこれまで広島・長崎への「原爆投下は正しかった」という立場を貫いてきたわけですし、自国の核兵器は戦争を防ぐためのものだという「核抑止力」の考え方に立ってきたわけですからね。

しかし、もともとオバマ大統領は昨年の大統領選挙で、「世界からの核兵器廃絶にむけての明確なゴール設定」という公約を掲げていたのですから、いよいよその公約実現への第一歩を踏みだしたのだとも言えるでしょう。

 それにしても最大の核保有国の大統領が「核兵器のない世界」の実現にむけて行動すると明確に約束したわけですから、この演説の意義は非常に大きなものだと思います。2010年のNPT再検討会議は核兵器廃絶を実現するための絶好のチャンスだと言いましたが、そのチャンスはますます大きく広がろうとしているわけですね。

 実は、オバマ大統領の今回の新構想は、なにか突然に飛びだしたようなものではありません。そこには、昨年の世界大会が注目した「核兵器のない世界」を求める声の「新たな広がり」という大きな流れがあるわけです。

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