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2010年5月10日 (月)

冨田起草委員長のNPT講座 第13回

原水爆禁止日本協議会(日本原水協)の機関紙『原水協通信』にQ&A形式のコラムの連載を行うことになりました。せっかくですので、このブログにも転載することにします。

Q.いよいよNPT再検討会議の開催です。このチャンスを活かし、「核兵器のない世界」への扉を開くのは世界諸国民の圧倒的な世論と運動の力だとおっしゃいましたね。

A.日本からも数多くの人々がNGO代表として国連本部のあるニューヨークに駆けつけています。日本原水協関係だけでも1500人にのぼる大規模な代表団ですね。ひとりひとりがたくさんの人々の「核兵器のない世界」への願いを託されて送り出された草の根の代表です。数百万の署名に託された被爆国民の核兵器廃絶への思いをNPT再検討会議に届けるため奮闘されるよう期待したいと思います。

 ニューヨークでは、「平和と正義のための全米連合」や「廃絶2000」の友人たちが、世界中からのNGO代表、草の根の代表を迎え、最大規模の行動を組織する準備を整えています。そして国連本部では、2008年、2009年と原水爆禁止世界大会に正式代表として参加されたドゥアルテ国連軍縮上級代表が出迎えてくれます。

 2007年1月のキッシンジャー氏ら4氏のよびかけと昨年4月のプラハでのオバマ大統領の演説は「核兵器のない世界」に向け、一条の光を射し込みました。暗闇のなかに射し込んだこの光を手掛かりに、そこに力強く手を挿し込んで、扉を全開までこじ開け、押し開くのは、もはや彼らの仕事ではありません。それは私たち、地球規模で連帯した世界の諸国民のなすべき仕事です。

 とりわけ「ヒロシマ・ナガサキをくり返すな」「核兵器なくせ」の被爆者の悲願を胸に、「被爆者とともに」歩んできた日本の原水爆禁止運動にとっての正念場です。

 キッシンジャー氏らのよびかけに「核兵器のない世界」への新たな広がりの予兆を見た原水爆禁止2007年世界大会「国際会議宣言」は、「核兵器のない平和で公正な世界の実現は可能である」と高らかに宣言しました。それからおよそ3年。世界は大きく動き出しました。世界の潮目は変ったのです。

 「核兵器はなくせるか?」と問われたら、オバマ大統領ではありませんが、力強く〝Yes,We Can!!〟と答えたいと思います。そうです、〝I〟ではなく〝We〟です。「核兵器のない世界」を求める世界中の〝We〟なのです。

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